詩人:太陽の猫
いい天気が続いたとかそんな前触れは一切なく普段と変わらない平日に突然いた。ふさふささらさら小麦色の軽い毛並み。踏みしめる一歩一歩は落ち着いてて子供心に大人を感じた。TVの中では元気に吼えてる。だから名前をつけて呼んでみたり手を叩いてみたり。背中に乗ろうとすると嫌がられてしまった。どんな声なんだろう?あれこれ想像してみた。でもきた時と同じようになにげない木曜日に溶け込んで消えてしまった。ときどきあの優しい声を思い出す。