詩人:猫耳の女
反抗期という言葉にしめくくられ何の主張も通らなかった 初めて出会った卑怯な相手に僕らは知恵をしぼり才能を駆使し精一杯あらがってみせた 暴力は問題になり大人は権力で押さえつけてくる 力対力の愚かな悪い例をまざまざとみせてくれた 権力も暴力のひとつじゃないかという言葉はことごとくかき消され仲間の心を撃ち殺し黒く黒く真っ黒に僕らの色を塗り潰し自由な道は禁止され厳格な規制だらけの教科書のような未来を教師や親や世間は指差した 僕らは中指を立て思い思いの生き方を選び ?のない者は優秀となった 自分に不利な生き方でも僕らにはそれ以外できなかったよ