詩人:頭の中
無情な世界を
傷付いて生きてきた
頼るものもなく
妄想と現実の境目もいざ知れず
希望を見いだせない苛立ちに
自分という人間を問い詰めた
あぁ
どれが現実だい?
愛が妄想か
裏切りが現実か
物わかりのいい子猫になるのは
とても苦労するものだ
約束というものは
破る為に作られた誓いの言葉
それ以上でも以下でもない
掃き溜めの中から作り上げた
豆電球の様
どれが普通'で
どれが異常'か
そんな目で見ないでくれよ
これでも
精一杯生きているんだ
命の限り
他人が決めた異常'の中で
私'の自由は望めるか?
答えは否
私'という人間の中では
これが普通'でありそれが異常'なのだ
可笑しな世界の一致団結
手を組むつもりは元からない
人情は大事だが
義務に尽くすつもりもない
汚れた普通'の世の中で
普通'の審査を受ける意味はない
意思操作を行う電波の普及
間違えではないとされている
他人と同じ行動を取る人類に
私'は問う
これは現実か
はたして妄想か