詩人:老女と口紅。
夜のネオンに咲く花は
虹色花びら身にまとい
赤いベニさし
惚れた蝶々がほしいから
暗い舞台で踊るのよ
夜のネオンに咲く花は
やさしい化粧で華になり
あまい香りで誘うのよ
幸せさがす恋待ち草は
暗い舞台で静かに咲くの
夜のネオンに来る蝶は
悲しい顔してあたしを見るの
交わす言葉は淋しくて
無口なお酒に酔えなくて
こんなあたしに本気で惚れる
羽を休める蝶々なの
夜のネオンが疲れて消えて
惚れた蝶々が飛んでゆく
あたしの想い知らないままに
いつの日か
あたしの所にヒラヒラ飛んで
優しい笑顔で摘みにきて
あたしがそっと散る前に
あたしがそっと 散る前に
おかしいね
あたし夢見て飲むお酒
悲しいね
あたし一人で飲むお酒