詩人:一
好きな人がいて
友達もいて
家族が元気で
雑多な浮き世でもまあ平和で
毎日朝がくる
そのうえ何か誰か望むのは
一体どうゆうことなのだろう
例えば歌がうたいたい、や
文章を書きたい、や
絵を描きたい、や
それらを造り出す人が欲しくなるのは
どうして
わからない
知らなくても生きることに支障ないはず
なのに
失うと生きる意味まで消えてしまう
涙と二人連れだってするだろう
理由は、
出逢ってしまったからとしか、
何より私が強くひかれたのだから
他に表せない
声も筆もあのひとも
違うことでどれだけ満たされていようが
私の一部であり
永久だ、