詩人:メルキオール
ごめんなさい
私はどう頑張っても、ただの猫なのです
癒してあげることは
できるけれど
いつでもあなたは
寝不足気味ね
あなたの隣は
とても気持ちいいけど
そろそろ、お別れです
何故ならあなたは
猫アレルギー
精神的に、現実的に
猫アレルギー
あなたは私が好きで
私もあなたのことが
大好きなわけですが
あなたがぜいぜいと
苦しそうに息をする度に
私も苦しくなるのです
ありがとうね
無理してくれて
にゃあおと一声
かわいくないたならば
それでもう、さよならです
優しく撫でてくれたことや
胸におでこを押しつけて甘えた夜を
ずっと忘れないでしょう
あなたが今以上に
苦しくなる前に
消えてあげることにします
あなたは
そっちの世界に戻って
幸せに生きてください
心配しなくても大丈夫
私は可愛い猫だから
とことこ歩いてにゃあおとなけば、
すぐに新しい恋人が
私を抱き上げてくれるでしょう