詩人:八朔
録音した鼓動
瞑想の集合
その日に浮かんだ考え
ドブ河に流して捨てた
俺は知らない
何も知らない
殺風景な部屋しか見えん
酩酊 放浪
妄想 行動
構わずにいた
飽きられ犬が死んだ
俺は何もかも
ドブ河に流した
俺は知らない
何も知らない
とっくりの転がったこの部屋
3年前に一家心中があった部屋で
ちびちびと酒を飲む
ここは血の匂いも
家族の悲鳴もなんもない
酩酊、放浪、酩酊、妄想
染み付いた印象と
空想が抱き合った
密室の形のそれに乗り
闇へと歩く
酩酊、衝動、焦躁、慟哭
2007/01/18 (Thu)