詩人:番犬
なんにもなぁい なんにもなぁい
空っぽな次世代 空白の時代
悲劇と喜劇の 永遠の黄金比率
みんながみんな 腹を空かしてる
体じゃないよ 心の話さ
しょせん我が輩も その中の一人で
親指と人差し指で 布団をつまみながら
少しの睡眠 少しの慰め
闇が怖いから 目を閉じたけれど
次に見えたのは 自分の中の闇
じぃっと見つめる それは自分と同じ顔
最も深くどす黒い その瞳の奥には
なんにもなぁい なんにもなぁい
空っぽな次世代 空白の時代
少しだけ 泣いていいですか?
2006/11/12 (Sun)