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詩人:浅羽
完璧な関係性
無色透明な欠片
痛みと引き換えに手に入れた物
完璧な関係性
崩壊した花瓶
安寧を投げ捨てて掴み上げた物
歪んだ黄金比
灰が落ちて日が昇る
否定された星は泣く
不気味な蜥蜴が笑う
僕らはどうして手を放したのだろう
積み重ねた思い出は崩れ落ちたまま
拾い集めるには重た過ぎて
夜は過ぎて行く
くすんだ銀の鎖
雨が降って空が墜ちる
月の目は開ききって
野良犬が吠える
僕らはどうして手を放したのだろう
積み重ねた思い出は崩れ落ちたまま
拾い集めるには重た過ぎて
夜は過ぎて行く
何度も失って
繰り返してきて
痛みが突き刺さる
僕らはどうして手を放したのだろう
積み重ねた思い出は崩れ落ちたまま
拾い集めるには重た過ぎて
夜は過ぎて行く
明け方の空は綺麗だから
目を逸らして眠り続けよう
完璧な関係性
黄金の三角形
銀色の指輪
赤銅の痛み