詩人:タンバリン
ぼくは確かにそこに水風船を持って立ってた。割れた音がする。ガラスって何でできてるんだろう。コップから何かがこぼれていて、ミルクかも知れないし煙草の灰だったかも知れない。タイプを打つ音で火がついて何かがこぼれきってしまう。違和感のジュース違和感のジュース溶けた鉛の様な味。半透明のビンの間ザラザラを見わたしてる。天井と自分との間にふわりと浮いている。一瞬脳に、違和感の果汁が染み込む。