詩人:さみだれ
人を嫉んだり羨ましがることがないようにシャボンに映る幻影を風が針のように裂いてくれるでしょうそれを私たちは決して口にはできない高いところはそういうところシャボンがもしも届いたら息を吹いて遠くへ追いやり風に裂かせて知らぬふりをするのでしょう自分で吹いた泡に人の影が映ることを嫌うこともあるでしょうシャボンの中に入れたなら心にそっと聞くといい風が針のように空気を逃がしてしまわぬうちに