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[175357] 妙鈴堂断章集

詩人:善田 真琴

「怪之句 影女」より

影のみが
ひとがた模して
現れん
袖触れ合うも
魔性の餌食

追えば逃げ
逃げれば祟る
影踏みの
戻る術なき
六道の辻

衣衣の
一夜の契り
目醒めれば
温もり冷めし
夢の枕に

餓鬼畜生
阿修羅ともなれ
みゃあと鳴く
舌舐めずりの
黒猫一匹




原句/妙鈴堂殿
編歌/不肖善田

【脚注】
「六道の辻」
①六道へゆくという辻。
②昔、京都鳥辺山の
火葬場へゆく辻の名。

「衣衣」(きぬぎぬ)
衣を重ねて共寝した男女が
翌朝めいめいの着物を着て
別れること。また、その朝

(以上、広辞苑より)

2012/03/30 (Fri)
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