詩人:祈
朝焼けに染まるホームレス
錆付いたレールの上
汚れた大人たちが昔遊んでた場所
いまでは寝床になっている
駅前には沢山の人間が集まり
職(エサ)を探す離職者(ノラ犬)たち
群がる報道者(カラス)は偏見という意味を知らない者ばかり
綺麗な服の子供らは
自然を使わずよく遊び
右へ習えの教育を受けて
大人の機嫌をとりながら
引かれたレールの上を進むばかり
街中にはエゴが蔓延していて
似たもの同士が教えて教えられている
…こんな世の中でいいのだろうか…
人間が機械化していく時代だ
世界はどうなのだろう
欲の少ない人たちが
我慢ばかりさせられてる 自然を愛する人たちほど 自然破壊に悲しむ
平和を願う人たちが
争い戦いに巻き込まれる
強欲な人たちだけが
不自由のない場所にいる
夕焼けに染まるこの街並
星たちが姿を現す頃
この街はいろんな色で光り輝く
同じ街なのに 何もない昔のこの場所の方が
楽しかった 美しかった やさしかった 温かかった
進化するほどに失い続ける大切なもの
冷たくなる人間とは逆に
怒り熱を持つ この大地 空 海
人々は何の為に時代を生きているのだろう?
何を進化させ 目標とし どこへたどり着くのだろう?
人が人を壊す時代
自然が人を壊す時代が過ぎたら
何もかも無くなる…
ほらっ
泣けない時代が
肩をたたいているよ…