詩人:快感じゃがー
何を間違えたんだろうね
彼女たちは
全てが
いいことばかりじゃ
なくって
泣いたり
苦しんだり
藻掻いた夜も
あったはずで。
確かに
痛みを
抱きしめていた
あの頃
ほら
今、あなたは
大きくなった
もう
いじめられたりなんか、
しないね
嘘みたいに
清々しい顔で、さあ
強くなったね
逞しいね
でも
何でかな
殴られすぎたのかな
鈍感になってくんだ
近くなる程
麻痺してくんだ
心は
遠ざかってくんだ
あんなに
強く願っていたのは
「ジブンが当事者だったから、」
なの?
ああ
あの娘は
ただ
街の景色に
上手く
同化してしまった
それだけの様な
気がする
ねえ
あんたのことだよ