詩人:甘味亭 真朱麻呂
ああ 愛してる とても単調な響きです
ああ だけれど それだけで心からつよくなれる
そのあかしに励まされた僕の顔にほら少しだらしないけど笑顔がひとつ浮かんでる
がんばってねそのかわりがんばりすぎないで
難しいよね
簡単に説明できたらいいのに
まるで美しいメロディーに包まれた歌を歌うように
君にいえたら…
君にいえたら…
君にいえたら…
ああ いいのに
なにがいいのかはわからないけど
ああ いいのに
きっといつか言える
今はそう信じて
繰り返しちがう日々を生きる
ちがう朝に起きて
おなじ日の夜に眠り
また 次の
ちがう朝に起きて
おなじ日の夜に眠る
そんなこと
平行線 繰り返して
いつか恋の平行線を変えてみせる
この僕の力だけで
この僕の力だけで
この僕の力だけで
いつか…いつか
かならず…
僕は自分につよく誓った
握り拳をつくりながら
かすかに唇をかみしめて
明日へとゆくよ
夕暮れにさえ振り向かずに涙すら拭わず
真っ正面なそのままの僕を愛してもらえるように
努力をするよ
ああ 君に本気で熱をあげてるから
せつない音色のハーモニカ吹きながら
僕は新しい僕になっていく
日々あなたへと近づくたびに
心は大人の心へとなっていく
少しずつ
少しずつ 心もからだも大人になっていく
この声が届くように僕は歌う 途切れない歌を
今 君に歌う 誰かがそれを遮ってもありきたりでも ありふれた気持ちさ
伝えたいことは
でも僕は繰り返す
愛してる 愛してる
繰り返す 愛ことば
それだけが言いたくて
それだけを言いたくて
君の答がこわいけど
僕はやっぱりこんな時も真っ正面な僕らしく当たって砕けるよと
君に歌った なんのひねりもない愛の歌
愛の歌。