|
詩人:どるとる
努力しても 報われないのは 努力が足りないからだよ
吐き捨てるように言われ続けてもう何十年が経ったろう
僕にはきっと 才能がないんだよ
半ば人生諦めたように 僕は猫背の背中をさらに丸くした
月明かりさえも なんだか僕を誰かのついでに照らしてるような気がして なんだか眠れない夜
枕に顔をうずめて
涙に溺れた
繰り返す日々
押し寄せては
引いてゆく時間の波
夜が訪れて
また夜が明けて
朝が来て
また夜が訪れて
その繰り返しの先にある あっけない終わりが目に見えているようで なんだか不思議な気持ちだ
僕に若さなどなんの力にもなりはしない
努力なんてしたくないし 頑張っても頑張っても 悲しいだけさ
でも楽しいことがあれば僕は笑い 悲しいことがあれば泣きます
それは僕がここで紛れもなく生きている証だ
いつも僕は自分自身に言い聞かすのさ
その涙は無駄じゃない
いつか輝く星になる
そして大きな月になる
さあ 明日も頑張ろう
無理などしなくていいから できる限りの僕で行こう
悲しいときは 限界感じたら 泣いたっていい
嫌なときは 限界感じたら 逃げたり刃向かったりしたっていい
一番大切なのは本当にそれが自分のやりたいことかどうかだけだ 他人の言葉などなんの意味もないよ
自分の笑顔を輝かせられるのは自分だけだ
自分の涙を止められるのは自分だけだ
だから無駄なものなど何ひとつないさ
その涙も無駄じゃない
君の人生も無駄じゃない
いつかわかるよ
いつかわかるさ
歩き疲れ休んだ時道を振り返った時
輝く星が
大きな月が見えるよ
そして君を照らすよ
だからそれまで頑張ろう。