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詩人:どるとる
僕らは 産声を上げて生まれてきた
この世界に生を受けてから もう何十年の歳月が流れたろう
時には雨に降られ
時には太陽に熱せられて
僕らは生きてきた
そしてこれからも
僕らは生きてゆく
泣き叫びながら
生まれてきた
子供たちへ
今僕はそのひとつの種だということを知り 少しだけ強がれるだけの余裕が出たよ
だから悲しみにも 切なさにも必死で耐え抜いて 道なき道を進むんだ
泣き叫びながら
生まれてきた
子供たちが
時をかけて
ほら今日も
笑い 泣いてる毎日の中で 誰もが頑張ってるんだな
生きるということは十字架を背負うことだと思う日もあるけど 時には生まれてきたことを幸せに思う日もあるから
僕らは生まれてきたことを後悔することはないよ
泣き叫びながら
生まれてきた
僕らは生まれたくて生まれたくて 生まれてきたんだよ
神々の恩恵を受けしチャイルドたちは
それぞれの道を歩く
目の前の扉を開けばまた新しい夜明けがほら 見えるよ
不安と期待渦巻く世界で今日も僕は生きる
生まれたての朝を体中で抱きしめて
百年ほどしか動かない時計が刻む針の音だけが 聞こえる闇の中で光がまたたくような
そんな 短い生涯だからこそ輝く人の命
今日も 十二個の数字に囲まれて 僕はその真ん中でせわしく動くゼンマイのように
生きているよ。