詩人:どるとる
枯れ野のような 黄昏時の僕の心の形
今日も皆さん
ご苦労さんね
お疲れでしょう
流れ行く時の彼方に
無謀なくらい夢を見て憧れ抱く若い瞳に
映った世の中は
大切な何かが滅び去ったあとの もの悲しい焼け野原
時代は巡りまた 次の時代へ進み 時代が変われば何かが変わり
何かが 忘れ去られる
今日も誰かが死んで
どこかでは誰かの産声が響き渡り くだらないことでも笑える人もいれば 少しついてないだけで 死にたいなんて言う人もいて 僕はただのんきにあくびしていた
ロマンチックに言やあ神々が与えたこの命
大切に大切にしたいから名もなき魂に呼びかけて 捨て身の攻防
今日もリアルをこわいくらい感じてる僕らに名もなき唄を
賛美歌にも似た澄みきったメロディーが
こぼれ落ちる涙さえも 優しく包むんだ
一日におあいそしたら
夕日に手でも振りまして
安いプライド川に投げ捨てて
大あくびで幕締め
さよなら さよなら
魂は流れ作業のごとく ゆるやかに死へと向かって 今日も一歩 断崖に近づいたよ
名もなき魂の唄。