詩人の部屋＜「砂紋」への投票＞

望月　ゆきの部屋　～「砂紋」への投票～

望月　ゆきさんの「砂紋」に投票します。
不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[22132]　砂紋

たったひとつも
あなたを連想させるもの
を
のこさないまま
あなたは
去っていった

流砂にかざす
わたしの左手
の皮膚に
規則正しい、起伏
風、止んでなお
砂は散り
水面は流れる

目を細めても
空
境界線を消しても
その先へ行けない
手がかりさえ
干潟の砂紋

たしかなこと
が
あるとしたなら
あなたはいつも　正しかった

2004/12/03 (Fri)

- 詩人の部屋 -

ユーザーID	：	パスワード	：
一言コメント	：