詩人:まとりょ〜鹿
こんな水に囲まれた綺麗な箱に
一億五千万もの景品があるなんて衝撃的。
僕らが家屋解体で使ってる処理用クレーンで三振りして
一つ残らず掬ってみようかしら?
あーダメだね
この一億五千万もの景品たちは
自分の価値すら見失っているね
自信があっても無いフリしたり
主体が少数に転がっただけで集団で価値を否定したり
みんなが良しと言うなら曲がらなきゃなんて変に強制的な力が
一億五千万が個々に放つ輝きの全てを堅く内側に閉じ込めて狭い世界すし詰めバーゲン状態だ。
世界をぶっ壊す?
それとも掬ってみたりする?
景品は更に美しく綺麗な小さな景品をこの地に生産する
わたしゃ神様じゃないよ、ただの通りすがり宇宙人。
綺麗な惑星
綺麗な個性
産声を挙げた知性
大切になさい。
僕らが掬ってみたいと思える輝きを維持しなさい。