詩人:甘味亭 真朱麻呂
なにも見えない
なにも聞こえない
なにもわからない
そんな事がいつまでつづくのだろう
幼い日のとまどい
でも今は違う
なにも聞こえないわけでもなくなにも見えないわけでもない
何もかも感じれば自由なままにこの身体におぼえさせることができるから
孤独、無音の世界にいたつもりで少しずつ少しずつボクは自分でも気づかないあいだに光ある場所に近づいてた
そこに救いがないのをしったから
そうしてボクはまるで鎖につながれた犬のようにうなってるけど自らの鎖を断ち切るすべをつかんだ
今 心を縛る鎖を解き放って 光り輝く明日への最初の一歩を踏もう
はじまりはここから
なにかを信じる気持ちだけが踏み出す力
そして自分を動かすゼンマイさ
さあ 観衆の拍手など無いけれど ゴールは間近さ
たとえば雨の降らないどこかの国の土地に久々に雨が降ったような
うれしいだけじゃもう心のタンクに入りきれない喜びがボクのすべてを満たしてく
いつかそんな日がくること願うよ
夏の日の道にぼんやり見える逃げ水の幻
そんな明日を追いかけてる少しのロマンを足がかりに一歩一歩つよい人になる
そう誓った初雪の舞うウィークエンド間近の冬の日
日々、カレンダーの数字をひとつひとつ転びそうになったり踏み外したりして飛び越えて途中経過を気にしながら深い夜の途中立ち尽くす窓辺
そんな苦難の繰り返しの末にボクは今ここにいる
それもまた当たり前ではあるけど誇りに思えば消えそうな自信も少しのあいだだけは消えないはず
そんな想いを抱きしめながら背負うこれからと今までの日々 そして過去の過ちと未来への不安
すべてがボクに向けられた試練 毎日がサバイバル
知恵の輪を解くよりも難解な人生にへこたれない強さをきっと誰かが見てる
この長い旅のどこかできっとめぐり会えると夢に描いて待つ。