詩人:甘味亭 真朱麻呂
子供は見てるよ
大人たちの罪を その内容を
子供は知ってるよ
その幼い目に今映る悲しい出来事を
ちゃんと映している
ちゃんと理解してる
大人が思う以上に子供はとても傷つきやすくて
そして賢くて
大人の汚れたずるさやごまかしのない心だから 素直に物事を考え純粋な目で見極められる
偽ることを知らない心は今の大人のあるべきじゃない姿に その現状にひどく悲しんでる
子供だからなんてやさしさや特別扱いは要らない
子供でも立派な人間だ 生きてきた分以上の知識を知ってるんだ
大人なんていわば少し時を重ねて自然とでかくなっただけで同じ人間さ
子供みたいな知能を持つ子供以下の大人もいるよ
胸張って大人なんていえないような大人もいるよ
子供は見てる
そのずるさを その罪深さを
子供が一番知ってる
正確な位置から子供は眺めてる
大人は子供のまっすぐさを見習うべきだ
当たり前なことを忘れてる大人こそが見習うべきだ
子供の時のあの嘘ってなくらい純粋でまっすぐな気持ちがあれば人間に戻れるのに
いろんな誘惑を知ったり触れたりするから子供の心はいつの間にか消える
大人社会に丸みをえぐられてトゲトゲした角張った心
今日もするどく尖った角のある心が光る
悲しい光で世の中の狭さ感じながらその光はさびしく光る
涙も光る
子供は悲しい気持ちで時に笑いながら見てる
子供の目は 子供の心は
大人の身勝手な考え一つでは変わらない
子供の目は 子供の心は
そんなに簡単になんでもホイホイ従うためについてるものじゃない
純粋故に正しいものとそうじゃないものをしっかりちゃっかり分けられる
それが子供だ
ただただはしゃぐばかりが子供だと思ったら大間違いさ
子供だって自分の想いでちゃんと決められる
ぼんやりした頭で遊んでるだけが日常じゃねぇんだ。