詩人:甘味亭 真朱麻呂
君の声が少しだけ
掠れてきこえた
ばつの悪い顔をして窓の外を眺める
君は言った
私のこと
どれくらいわかっているのかと
あのとき僕は何も言えやしなかった
あんなに普段は強く見えるのに
君もやっぱり女の子で
弱さを見せずに生きれる子じゃなかった
だから僕の見てないところで
ひっそりと涙を流してる
もしあの頃に
戻れたなら
君ともう一度
やり直せたのか
でも取り敢えず
君に言いたいことがある
知ったかぶりして
君のことわかってあげられずにいたことや
いつもいつも君だけに責めていたこと
謝りたい
許してくれるわけもないとは思うけど
自分のしたことの重さくらいはわかっているつもりだから
謝りたい
心の底から
謝りたい
今じゃそんな願いは叶うこともないけど
ツヨくしっかりと呟くよ
本当にゴメンね…悪いと思ってる……。