詩人:ユズル
ひとりきりの部屋
からっぽの部屋で目を閉じて
心を澄まして…
今日は穏やかに晴れて
運転席の君も嬉しそうに笑う
それだけで春みたいな切なさが
胸に流れこむ
わたしは眠そうにごまかしてるけれど
君が選んだ 歌が車内にかかる
その歌にさえ意味を探してる
さっきこっちを見たね
聞き逃したことはなんだった?
今の反応は間違えた?
あふれそうな若い想い
四つ葉のクローバーなんて
見つからなくたっていいよ
君の言葉 ふちがキラキラしてる
もうすぐ冬がやってくる
君とまた 明日も会えたらいいのに
帰り道は心地良い疲れのおかげで
少しだけ自然にいられて
このまま手をつないでくれたっていいのにな
なんて 夢の夢を見ているよ
ひとりになった部屋
からっぽの部屋で 目を閉じて
心を澄ませば いつも 浮かぶのは
シンプルな 願望
君と 君と 君と