詩人:鰐句 蘭丸
軽トラの荷台のうえで昼寝をしていた 川に架かった橋の下の日陰は 風が吹くと少し寒い 起き上がって河辺に並んでいる せいたかあわだち草 キリン草とも言うのかな 黄色い花房が伸びて 風に吹かれるたび みぎひだり 並んで ゆらゆら いつか見た景色みたいな 懐かしさ あのとき 君は俺の横にいてくれたね 未来なんか考えもせずに ただ 風に吹かれて