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詩人:どるとる
僕らは理不尽で矛盾だらけの社会に生まれ 何が正しいのかは親から ある程度教えられるけど それを守れるかは自分の中の意思にゆだねられる
いつの時代もどんな風潮であろうとも 正しさの形はそんなに変わらない
当たり前な事を当たり前にできる
ただそれだけでいいのに その当たり前を時に疑ってしまうから正しさが嘘臭く見えるんだ
僕らの自由な意思が僕ら自身に語りかけてくる 本当におまえはそれでいいのか?って
納得いかないことにさも納得したかのようにうなずいてみてもそれは所詮 僕の意思じゃないから
悲しくなるのもうなづける
だから僕らは精一杯
抵抗して 時には社会に背を向け 抗うことも時には正しさだったりするんだよ
奮い立つ感情が 僕らを自由へと駆り立てる
誰もいつかは死んじまうのが運命らしいから せめて生きていられるあいだは自由に生きたいから
誰の指図もうけねえ
傷ついたって構わない
僕らが本当に悲しいと想うのは 生き方を誰かの指示に従って生きる機械のようなくだらねえ生き方だ
心をなくした哀れなゴーストたちの歯形がくっきり新聞の一面やニュースの中で祭り上げられる中
自由を求めても怨みを晴らそうと起こしたもんであろうとえてしてリアルに染み渡るのはまたかよみたいな末路だけど
僕はたまに思うよ
こんな時代に生まれて 居場所もない僕らに残された道はひとつしかないと
これは逃げるための逃避行じゃない新しい明日を掴むためのひとつのけじめだ
だけれど 僕には人を殺めてまで 扉を開く勇気はない
そんな弱い
僕に父は言った
『常識を守れない大人にだけはなるなよ』
全てが常識を軸として回る世界で 本当にそれが世界の全てでも僕は疑ったことを悔やむかといったら多分違うね
常識も決まりも法律もすべては誰かが定めた作り物にしか過ぎない
僕らの悪や暴挙を抑えられるのは個人個人の理性だけと感ずる。