詩人:甘味亭 真朱麻呂
涙がとまらない日があって
笑顔が絶え間なく輝く日ももちろんあって
そんな日々を重ねてゆくうちに人はいつの間にか知らないあいだに大人になる
振り返るように思い返せばきらめく記憶の宝石がほら美しすぎて泣きたくなる
ほろ苦い気持ちがボクをあのころへかえすから
言葉になどできないはずだ
思いがつまって呼吸の単調なリズムさえ狂うほど
たとえばいつまでも続く永久の愛がここにあって
ボクはその愛がいつまでも続くようにとひたむきに祈る
降り続く雨もしばらく待てばかならずやむようにやがて陽がさしてどんな悲しみも通り過ぎるから気がつけば遠い昔の笑い話だね
なんでもない日常の狭間で喜び 悲しみ繰り返すボクは
今日 明日 明後日と日々を数えながら重いもの抱えながらたくさんの感情に揺らされながらも涙とまらない日に追い打ちかけるように降る雨の日が重なっても負けないでいられるのは君の存在の影を確かに感じてるから
ここにボクがいることが嘘じゃないように
ここにいることこそがもう疑いようのない事実さ
疑う気持ちを持つのならば胸に手をあてて脈打つ鼓動きいて
ボクがいつか君が生きる意味になれるようにボクもまた君を生きる生き甲斐にしてるように頑張るからどうかあたたかい目で見守っていて
何気ない日々の生活がここに根付いてること ボクは当たり前だとはけっして思いたくないよ
なぜならすべてがボクや君が頑張って手に入れた輝く今だからどんな形にしろステキ以外のなにものでもない
いつかこの物語が終わりを迎える日がきても同じように嘘にだけはしたくない
ありきたりな風が心の隙間をぬうように吹いて今日も変わらぬリズムの中で口ずさむ常識
ほおを流れる涙をぬぐった
そんな優しさがたとえばボクを生かす命綱
悲しいくらいどこまでもありきたりなうたを歌うだけで日が暮れてすべては元の鞘に。