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詩人:甘味亭 真朱麻呂
この手はキミをどれくらいまでなら守れるのだろうかな
この愛でキミをどれくらいまでなら満足させられるのか
この誓いはいつまで誓いのままでいられるのか
この秘密はいつまで未開封と呼べるのでしょう
この俺の存在は今じゃもうまったくの無意味
そんなふうに僕が自分の存在を打ち消したら意味をなくしてしまう
flower 咲き続けて
この僕がここにいる意味がわかる日をひたすら待ちながら
すべてを隠す霧が晴れて明日が暗闇の中から顔をのぞかせる日を信じている
行き先のわからないいくつもの扉をあけては閉めて 繰り返すSaturday
花が咲くように散ってはつぼみをつけて
新しい日々をその先につくりだす
進むべき道がじゃまな木にさえぎられてるなら人が道を切り開くように
身勝手な犠牲をはらいながら自らの闇を深くしていく
涙も知らぬフリで罪を抱える
その愚かさに花は咲く
咲いてもすぐに枯れるはかない命をもつ花だから それは僕のように意味をなくしただ花だったというだけの肥やしにすぎず誰かの栄養となり消えていくだけ
僕らの愛のよに
高いところにある誰かの夢をとるための夢の踏み台のような
日々をなすりつけられるだけ
だから 僕は愛がいまだにわからない
愛をにわかに信じられない 傷物の果実
あとはただ押し流す日々にその身を真っ二つに引き裂かれるだけ
ちょうど見上げた空のあの半月のよに。