詩人:甘味亭 真朱麻呂
回りくどい言い方で
君に伝わるわけもなく
僕らは今以上
愛し合えることは無理に近いくらい有り得ないらしい
それでもキスの二、三回で
体を求め合うのは
元から持ち合わせた獣の本能のせいかもしれない
年頃のマセたガキみたいに
僕らはお互いを食い散らかした
もしも
僕が君のヒーローならば
なにから君を必死扱いて守ればいいですか
見渡しても守るものなんてなかった
君にはいつからか
がたいの良い男ができたらしいから
僕は他人のまま
君とバイバイした
快感をただ
求め合う
淫らな自分に
少しだけ嫌悪感を感じたけれど
それ以前に自分のしている事が良いことなのか
悪いことなのかわからないまま
今もこうして名前も知らない女とヤっています。