詩人:甘味亭 真朱麻呂
あなたがもどきなら
ボクは一歩あなたから下がって歩くよ
あなたの後ろを歩くよ
ボクはあなたよりももっともっともどきだから
人間もどき
ボクは人間もどき
弱いあなたの後ろに下がることはあなたを弱いだけの足手まといや邪魔者と思うからじゃない
キミを守るためにはボクが前にでるしかない
キミの後ろからの障害ならばボクの長い手足でやりくりするまでさ
もどきはもどきだけれど
もどきなりの力をもった
人間の隠れた才能さ
誰もが隠した能力さ
キミの中にもある才能さ
そのトビラひらく鍵はキミの中にある光 気づくまで眠りの中にある
もどきは ときどき ドキドキ
いつも感じてる
キミも感じてる
ただそのドキドキが微かすぎてわからないだけ
でも気づけばすごい幸せな気分になれる
それが無能なる人間の最大の特権
この五感はみえないもの 手触りないものも感じれる
ほら そこにもそこにも気づく間(ま)はある
だからキミは手ぶらなんかじゃない
キミの五感はキミ独自のもの
わかるかな…?