詩人：甘味亭 真朱麻呂

この手はなんの為にある？
それは愛する人を守りかばうためにある
この心はなんの為にある？
それは愛することのすばらしさや生きることの喜び
そして見えるものだけじゃわからないキモチを感じるためにある

たとえばそんな言葉で飾るひとりひとりの見解が世界のこたえならいいのにね

隠れた真実が多すぎるこの世の中じゃ一生かかってもわからないかもね

それでも確かにボクのこの手は愛を守りかばうためにあるんだ
ただそこにあるものをつかんで
ただきらいなやつをひっぱたくためにあるんじゃない
確かに傷つけるのはその人の勝手だよ
でもその手はキミの力かい？

人は自由すぎてそれをかかげてときどき我が物顔で自分だけのものと言うでしょう
でも中にはボクみたいにばかなくらいロマンを語るような考えをもつ人もいる

だから その自由のほんとの意味を抱きしめて よく見極めてごらんよ
そうすればわかるはずさ

この命 今あるこの時間の意味
すべてすべてわかるはずだ

この手でつかめるものは感触とかたちのあるものだけ
だけど心があるおかげでかたちのないキモチ感じることができるんだ
一つでもなかったら今のように笑ったり大好きな何かを手にとって眺めたりできるかい？
それがない自分を想像してごらん
なかった場合を考えてごらん
とても悲しくなってくるでしょう

だからこわいんだ
だからよかったんだ
それに気づいて
ホッとする自分がここで笑えることは幸せな証拠だとイヤでも思え

それが自分というただひとつの命とたくさんの意味をもった存在を認め敬い大切にするって事だ

わかったかい…？
それの意味やこれの意味が

言えば確かに簡単だよ
でも考えればとてつもなく深いだろ

自分の手や鼓動みつめるだけで自然に感謝の言葉と涙がこぼれて声の出し方忘れる。