詩人:アルバトロス
ガラス製の心が
映した夢物語
泣き虫の少年が
涙の向こうに続きを見た
3月の晴れた朝
全部鞄に詰めて
忘れ物はないさ
雪化粧の桜吹雪
川は耳を澄まして
君の声聴くよ
ブランコ凍えて
滑り台、見上げた月
少年は夢を見た
一滴の氷水
枯れた井戸には
また水が涌くだろう
少女は夜願った
半透明のお星様
心彷徨う心
マスに墜ちた紙ヒコーキ
川は耳を澄まして
君の声聴くよ
ブランコ凍えて
滑り台、見上げた月
始まりは終わり
去り難しこの地
別れ難し友ありて
されど旅立つ
暗闇の裏側
僕ら離れはしない
さよならは今日の悲しみ
明日の喜び
去りし日はいつのまにか
溢れる君の涙
涙が頬を濡らすのは
形のない明日を照らすためさ
始まりは終わり
去り難しこの地
別れ難し友ありて
されど旅立つ
暗闇の裏側
僕ら離れはしない
さよならは今日の悲しみ
明日の喜び
さよなら夢物語
2007.3