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詩人:甘味亭 真朱麻呂
たまたまあなたが母親や父親だっただけ
それでもあなたたちじゃなかったとは今さらいえない
たまたまあなたやあなたが親になってしまったから仕方なしに従ってるだけだ
やがて終わる人生が終わるまえに捨てる人
我慢できずに自ら死を選んでしまう人
毎日毎日涙ばっかりみせる人
そんな人たちに救いはあるのかなぁ
そんな人たちの中に僕は入ってる
たまたまの確率で
たまたま最悪な一日や最悪なほうを選んでしまっただけ
もう一方を選んどきゃよかったなんて今さら遅いけど
とても悲しいね
たまたま生まれなかったらってことよりも
たまたま生まれてしまった今に安心感を感じられるということは
案外僕は生まれたことをそんなには悪いとは思ってない
そうさ! だから
楽しい気持ち抱えてる今のうちに
悲しみの群を走り抜けてかき分けて光り輝く世界に行こう
たまたま運が悪いとかたまたま運がなかったとか運やタイミングのせいにして
自分が悲しみの沼に沈まないように
沈んだとしても浮かび上がって来られるように
たまたまでとかたまたまだったとかで片付ければ 正しいほうへ歩いてゆける
それはけっして悪いごまかし方じゃないはずだから
気ままに少しずるがしこく生きよう
もって生まれたせっかくの頭の良さを
こんなことにとは思うけど
生きる上で使うならば同じことだろう
だから僕はたまたまここにいて
たまたま誰もがたまたま生きている
すべてたまたまが引き起こした偶然の産物 偶然の世界
息を吸うことが悲しくても僕は宛にならない明日をまた性懲りもなく信じて生きてみる
それでいい 正しさなんて偽りの光だ
いつまでもヒーローなんて待ってられない
痛い思いしてまで待つくらいならば自分で解決する手だてを考えるさ
それが名案
それがいいだろうねぇ
アハハン!ハン!