詩人:甘味亭 真朱麻呂
すべての人が平等には生きられない世の中 いくら平等をあげつらったって結局はある程度までしかのびなかった
不平等な檻の中で今日もどこかで誰かさんが嘆く
その涙は空もかんたんに覆い尽くすくらい
その悲しみはすべての人の笑顔をかんたんに奪ってく
でもすべて平等にしてしまえば大人も子供も上も下もない関係になるから
みんな素養がないみたいに人を尊敬したり人をあこがれたりすることがなくなる
それもまた悲しいね
だから完全な平等はない
必要なところだけにしか平等は広がらない
だからそのせいで平等になれない一部の人たちだけがばかみたいなくらいの独裁政治に巻き込まれてる
それがほんとに平等なのかい?
一部の僕らだけが平和な毎日をおくるのが平等かい?
平等と不平等でわかれた世界で今日も何かがおかしいまま
まかり通りながら回ってる つづいてる
そんな場所がある
今 ある人たちは何の迷いもないまま笑い
また別のところにいるある人たちは苦しんでる
そんな違いが生み出す
暗い明日を誰がいったい変えられる?
誰がいったい光をさせる?
きっとそれは支配する人ではなく
必要なのはその誤った正しさをもう一度なおすまとめ役だろう
そうは思わないか?
そこの君?
そこのあなた?
そして僕よ
なんで黙ってるの?
同じ世界なのにこんなにもどうして違うんだ
ただ少し離れたお隣の国ってだけでも言語や習慣は違うけど
もとを正せば同じ人間だろ
そこにはなんの違いも誤りもない
紛れない真実の光させばいいな
今もどこかで嘆き悲しむその人たちの明日がまばゆく鮮やかに輝くように
涙が笑顔に変わるように
遠い遠い空の彼方から
広い広い海の向こうから
僕は
遠い遠い空の彼方にある広い広い海の向こうにある国へと
国から国へ祈りをささげる
僕から誰かへ。