詩人:甘味亭 真朱麻呂
人が人を愛すって事は誰かが思う以上にとても素晴らしい事で
人が人を憎むって気持ちに勝るくらいその思いは絶大だ
空をこえていく思いはいったいどこまでゆくのかな
このまま、僕の思いは宛もない旅から旅へとくり返す
伝えたい
伝わらない
言葉が胸の奥で熱く燃え上がる
誰かを愛したい
そのぶんだけ誰かに愛されたい
みんな 思うこと
僕だけじゃないはずだ
だから愛してもらいたい
だから愛したいんだ
君だけを
言葉にすればするほど限りがみえてどこか嘘っぽくなるから
言葉などつかわないで愛を贈るよ
ただそのかわり何もいわず抱きしめさせてくれ
それが僕の精いっぱいの愛のカタチ 気持ちのあらわれ
そう理解してほしい
この気持ちはすべての日々をやがて終わるときに花ひらく
君の心に
僕の心にともる答
ああ ふたりがふたりでいれてよかった
そう心から思えるような愛を君と育てていきたい
一回きりのこの表舞台でいつか交代の時間がきて裏舞台にまわるまで
この現実という劇はずっと続く
人が人を愛して人が人を好きになって
ここに未来さえ誓うふたりをつくる
なんて素晴らしいんだろう 愛は
それだけで明日が輝いて見える
ただ当たり前におとずれる鮮やかな朝のはじまりを告げる夜明けさえ不思議に愛しいよ
人が人を愛し 人が人を守り 人が人を抱(いだ)き 人が人を導く
たくさんの愛が僕の命をつないでる
この世界に光をさす
君だけが僕の毎日を支えてる人で
この手をはなされたら暗闇に真っ逆さまに落ちてしまう
そのくらい重く大切なものなのさ
いつもいつも 目覚めるたび君が消えちゃわないか心配だよ
人が人を愛することになんの理由も要らない
ただ僕は君が好きだ そんなふうに明日も君といたい
終わりの時がふたりを迎えに来るまで。