詩人:激突
太陽の唄う中で
ご機嫌に過ごした
微笑みながら歩いていて
足どりは軽く
浮いてしまいそうだった
まるで風船
フワフワしてさ
あっちやこっちに飛んで
気がまぎれて
それでも
あの子を忘れなかった
笑いもしない
表情という忘れ物を
遠い記憶に置いてきてた
取り戻せる日を
心待ちにしながらね
きっと
おびえているに違いない
理想の人を
捜しているに違いない
だから
僕が立候補しようと。
さみしいのなら
呼んでくれて構わない
構わないのに
迷惑だった?なんて
こっちは望んでるのに
なかなか
そうしてくれないキミに
手ごわいキミに
あのね
そっちの都合で
振り回されることは
僕には嬉しいことなんだ
いつも
常に不幸を所持してた
僕は麻薬犬みたいに
それを知っていた
キミは悩みも不法所持
僕はそれも見抜いてたさ
あの子は
変わり者とは言わない
ただ
背負い過ぎただけ
疲れても
そのリュックを
下ろす場所もなく
相談したりもせずに
だけど
それももう終わり
僕がいるんだぜ あの子
理想〜それが僕だなんて
思いもせず。