詩人:夢物語
いまから十五年前
カラスは子ガラスを産んだと思った
よく泣く子ガラス
泣き虫という位に泣いていた
負けず嫌いの子ガラスだった
悔し泣きするほどに
でも少しずつ大きくなっていくと変化があった
それは泣かなくなった事少しずつだけど
強くもなってきた
子ガラスがトンビになってた
性格もカラスに似てなくてちゃんとしてた
ただ少し
よだきんぼうだった
いわゆる
面倒くさがり屋
そして羽ばたく試験二回目
立派に羽ばたいて見事合格
とうとうトンビから鷹へ変わった
カラスは正直びっくりでも嬉しかった
子ガラス産んでよかったと
鷹になった子ガラス
まだまだ大きく
羽ばたいて見事に
大空
羽ばたけよ。