詩人:作幸
君に貰った最後のプレゼント
プレゼントだなんて響きは間違ってるかも
安値で脆くて実用的でダサくて大きいから
でも君から貰ったプレゼントとして
大事にとても大事に使っていたんだ
こんなありきたりな物手に入れるのは安易だけど
どこにでもある何のへんてつもない物だけど
君から貰っただけで世界に一つの宝物になったんだ
なのにどこかへいってしまった
あたしだけを守ってほしかったのに
あたしだけを包んでほしかったのに
買い直しても虚しいだけ
あれがなくなったから
雨は弾けずあたしの頬を伝うのね