詩人:さみだれ
私の最愛の人は
いつも私の記憶の片隅で眠り続けています
揺すっても頬をつついても
決して起きてはくれません
私が浮気をしようものなら
あなたは飛び起きるでしょう
私を見つけ叱るでしょうか
私があなたを忘れたら
あなたはもう目を覚ますことなく
じっと動かないままに
私はいつか結婚をするでしょう
子供ができて
仕事もして
充実した日々を過ごすでしょう
そのときにあなたはどこにいるのでしょう
私の頭の中ですか
私の腕の中ですか
私の最愛の人は
いつも私の記憶の片隅で眠り続けています
彼女がそこにいるかぎり
私は貞操を守るでしょう
これは誓い?
ただの妄言なら
いつか消えるでしょう
いつか