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詩人:夜深
私は
羽根のない、両手いっぱいの幸せを運びにきた
天からの落し物です。
実はみんなみんな、私とおんなじ、
落し物だから、
世界という箱に入れられて、
優しくてきびしい誰かが拾いに来るまで
静かに激しく、楽しく悲しく、嬉しく空しく、
自分のハートを一生懸命使うために
生きているのです。
いつまでだっただろうか
すぐそばで笑う大好きな君のように
素直な瞳をして笑っていようと思ったのは。
いつからだっただろうか。
すぐにでも歌いだしたいほどの、
小さなハートをオレンジ色に染め上げるほどの、
真剣な感情を持ちはじめたのは。
この楽しさをどうか
誰かと 君と
分け合いたい。
この嬉しさをどうか
誰かに 君に
伝えたい。
私が生きてるのは
時間つぶしじゃないの。
私は君を愛したり、楽しんだり、
涙を落として笑顔のかけらを拾うために生まれた
羽根のない天からの落し物
贈り物なんかじゃなくて、落し物だけど、
心の奥にねむってる小さな幸せを
両手いっぱいに ハートいっぱいに
伝えて拾うための、
私はきっと素敵な落し物。素晴らしい贈り物。