詩人:こうさぎましろ
ボクには自分より大切だと思う人が現れたら
プレゼントしたい絵本があった
一輪の薔薇を愛した王子様の話
九つのときのこと。
それから何年かたって出会った国の誰かに恋をして
その人の、小さな心配ごとに巻き込まれてるだけで幸せと思えた
恥ずかしがって目をあわせないきみをずっと見てる
すぐに顔を赤くするきみとちょっと距離をとる
ぴったりいるわけじゃないけど、きみの側をずっと回ってる
ちいさな衛星
今日はなんの話をしよっか?
あぁ、そうだ。
一輪の薔薇を愛した王子様の話は知ってる?