詩人:まとりょ〜鹿
継ぎ目に添って一つ
曖昧な関係の呼び名
成れの果てに乞われ
無駄な遣り取りに小一時間を要して
窓の外
空が白むまで煙をくゆらせ
ただただ横になりながら眺めてた。
本当はね、一人だって事足りてた。
小さな寝息を立てる
横面が酷く穏やかで
言い知れない呵責
暫く視線を外していたんだ。
本当にね、一人のままで良かった
聞かせられない有りの儘の己の総て。
交わる事が罪で無く
交わる様に仕組まれ
一人で充分機能していた体が
突然、悲鳴を挙げるんだ。
有り体に云えば
これは継続する為の
生理現象なのだと。
君は誰を愛してる?
気持ち解釈でいけるだろう
この体は、その生態は、そう
ひたすら己を甘やかし続けているだけなのだろう。