詩人:どるとる
お腹がぐーっと鳴ったら お家に帰ろう
お腹がすいたままじゃ喧嘩もろくにできない
誰かと手を繋いで帰ろう 手を繋ぐ人がいないなら ひとりだっていいじゃないか
ほら見てごらん
今空のかなたで夕日が沈むよ
お腹がぐーっと鳴ったらまっすぐ家に帰ろう
寄り道なんかしている暇なんかないのさ
お母さんの作った
カレーライスが僕を待ってる
甘口のカレーライス
早く食べたいな
今日も1日ご苦労様
いろんな出来事があったけど なんにしても今日は終わりだ
お腹がすいたよ
なんだか悲しかった事さえどうでもいいみたいにお腹がすいたら関係ない 関係ない
お腹がすいたら 涙さえも乾いてしまうね
お腹がすいたら まず先に何よりもこのお腹の虫を黙らせることが一番大事になっちまうんだね
お腹がすいたよ
その一言で緊張の糸もほぐれてしまうんだね
だから ギクシャクしたら お腹がすいたよ
そう言おう そしたらきっと思わず笑ってしまうね
お腹がすいたよ
だから帰るんだよ
そして 僕を待ってる人の笑顔に迎えられるため このただいまを届けるんだよ
ただいまとセットで言おうね
優しくなれる
心が綺麗になる
涙なんか
乾いていく
お腹がすいたよ
悲しくても
切なくても
どんなときでも
腹の虫だけは
正直だから
嘘はつかないんだね
だから僕はつい口に出してしまう
お腹すいたよ。