詩人:甘味亭 真朱麻呂
長くて急な坂道も
たどり着けば短かったと言えるだろう
だからすべては過去になればみんなみんな水で流すように消えてゆく幻
今を大切にしろだなんてよく言うけど
具体的にはなにをしたらいいかわからない
考えるだけでもう頭が痛くなってくる
ほかにもやらなけりゃならないゴタゴタがあるのに そんな思いさえも無視するようになぜか多忙な毎日が僕をまた迎えにくる
明日に来いと使いの者を迎えに寄越す
僕は僕自身に言います、そのあふれる涙を今すぐおふきなさい
そして僕は迷わず愛のもとへ駆け寄ってゆく
長い長いこの坂道のように息を切らすほどの長い長い時間の果てで待つ終わりに見合った最高のラストと僕らに似合った豪華な未来を描きたいな
おさらばだ 気づきゃ詩ばかり書いてしまう日々など描きたくない
サヨナラ もう会えぬ日々よ
手を振る別れ際
風がほおをつねる
夢が僕を呼んでる
明日で君が待ってる
だから僕は飽くなき世界で飽くなき愛を求めてかわいた心の泉をまた清く透き通った水で満たし潤すために
何度でもきっとくたばるまで今を描くよ
愛をいくら知っても知り尽くせやしない
だからすぐに心はかわく まるで油絵みたいにガサガサのキャンバス
なにをいくら言ったって満たされない
だからすぐに言葉がほしくなる 足りなくなる詩人みたいにただ一つのものをどこまでも追い求め追究してゆく僕であれ
そうすれば愛や自分を裏切ることなどない
正しい一本道を歩ける 貫ける やり通せる
人はこの人生がゴミ箱ゆきの列車だと途中で知ってもおりられない悲しさにただのまれてる無能なやつにならないで
さあ 今 目を見開いて真実、過去の過ち、未来への不安
思わず目をつぶってしまう事も火花が散るほど充血するほど見つめて
夢から覚めろ! 目を覚ませ!
眠ったままの僕よ!