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[134532] おやすみ グッナイド

詩人:甘味亭 真朱麻呂


宛のない空のむこうに描く 明日がどうか
僕の今 思い描いている下手くそなイメージと重なりますように
なんどもなんども祈ったら 今夜はおやすみ

きっと人の中にあるほんとの思いがほかの人に見えてしまったとしたら
きっと僕の頭の上に浮かんだ本音が誰かを怒らすだろう
やたら怒られる毎日が僕を待っている
きっとそんな思いは消せやしないから
愛せない人や嫌いなままの人の前には立てないよ
僕のもつ真実が悲しすぎるくらい憎しみと欲望であふれてるから

今 鳥のように翼を広げられるならば
見えない翼を僕は広げて宛のない旅へ出たいな
お星さまと会話したい
月まで行けたら月とも
地球の外側に出られたら地球に人間についてどう思うか
ほんとのところ聞いたりして
そんな夢を一年中
ずっときっと一生涯見ている
はずせない
はずれない
僕のこの夢見がちな心
僕は明日も同じ夢の中

変わらないほどに僕らしい気持ちで来なさった夜につぶやくよ
おやすみ グッナイド
つまらないほどに人間くさい生易しい気持ちが悩ましい
それでも グッナイド

眠りについたまま
いつの日か
いつの日か
目覚めない眠りにつくまでは君もわがままな僕も心からは消えないから

なにがどう変わっても
明日なにかをどう変えたとしても
僕の根本は変わらない
僕の真実は変わらない

明日も僕の意識抱きしめたまま
記憶はどこまでもつながってゆく
春も秋も
寒い冬の夜も
僕はずっと僕のまま
限りなく澄んだ幼いめんたまで雨が降る景色も悲しい場面もぬかりなく見るよ

だから グッナイド
おやすみって言うよ
まるで悲しい何かをごまかすように
ごまかしきれなくとも生きてやるんだよ
涙だけは突き放せないから明日も僕についてくるけど
深く考えずただまばゆい朝をめざせよ。

2008/11/13 (Thu)
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