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[134534] 無意識のキャンバスに描く明日

詩人:甘味亭 真朱麻呂

とぎれそうな意識をなんとなくたもって
その無意識か意識があるのかわからない
僕はただ眠りにおちる間際で祈ったんだ

どうか明日がおぼろげな今の意識みたいにぼやけた明日にならないで、と…

強くしっかりペンを握ったら折れないようにちょうどいい
力加減でほら明日を昨日描いた今日という過去の絵のうえに上書きするみたいに真っ白にまずは塗って
明日を描いてく そこに
明日を描いてく ここに
好きな色で塗って
手に入れた画材でちょこちょこいじり回して

こんなにも こんなにも僕だけの絵は愛しいから明日はきっと素敵な日になる
そんな思い
誰が消してしまうの?
誰に許可をとれというの?

いますぐ そんなぁ…
そのうち いつかね…

そんなたあいないうそと本音の交じり合い
意見交換会を何回か繰り返したら
僕はとっとと寝ちまう

近づいてくる予感
近寄ってくる足音
感じながら
聞き耳で聞きながら

僕は目覚めた意識のむこうになにを見る?
僕は飛び起きたリアルな世界のなにを見てどんな感想を抱きしめる?

そこに ここに どこに なにを どんなふうに 描くのかな

僕は大切な大切な1日の終わりにただまだそのこたえを探してた 夜も寝ずに
今までの前例を見直しながら 決め手を探してた 探してた

今ぷっくりふくらんだまぶたのうえにすぎた記憶をのせてなんとか見ようと黒目を持ち上げた

ばかみたいな顔だと君からはいわれたけど
これで、いいんだって無意識に言える僕が意識的にうそや言い訳でその場にあいた穴を埋めようとする僕より善人に思える

はじめて気づいた気持ちに何かが揺れる 胸の奥に埋め込まれたICチップが活動を停止する

そして無意識に頭の中に浮かんだキャンバスに明日を描いて何をすべきか占う
頼みの綱にしてる地球儀をおもむろに回して。

2008/11/13 (Thu)
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