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[134633] ぐるぐる からから

詩人:甘味亭 真朱麻呂


今日も回る
何かが回る
目がまわる
季節が回る
時計の針が回る
スケジュールが回る
ぐるぐる回る
いろんなものを巻き込んで
いろんなときに何かが回る
いろんなスピードでいろんなタイミングで
ぐるぐる ぐるぐるまわるだろう

それに人は喜んだり
よろこばなかったり
落ち込んだり 落ち込まなかったり
いろいろ いろいろ沢山あるんだ

ぐるぐる
ぐるぐる
命も回る
死んだり生まれたり
ぐるぐる
ぐるぐる
まわるけれど
まわらないものもある
とまったままずっとめぐらないものもある
途中でまわっていたり動いていたものがとまったりする事もある

たとえばね
心臓がとまったり
生まれてきたばかりの心臓がはじめてその鼓動を刻んだり

どこかで最初のぐるぐるが動き出し
どこかで最後のぐるぐるが止まる

そんなあたりまえな事がなぜか今日も悲しい
今日もそれを誰かが誰かを眺めてる
ぐるぐるゼンマイが回ってやがて力をなくすように命はつきる
どんなに健康でいたって気をつけてたって
回せばいつかとまるから
涙は風に流れてそのうち笑顔に変わるけど
その涙を流した記憶はずっとその温度や意味をたもったまま

ぐるぐるまわる

きりもなく
ぐるぐる回る
地球がとまりでもしない限り

ぐるぐる回る

その繰り返しは終わらない連鎖を続ける

何らふつうの日も
なにか特別な日も

いつもぐるぐる回る
気持ちといっしょに
いつかからからゆっくり回ってやがてとまる

それがすべて。

2008/11/15 (Sat)
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