詩人:甘味亭 真朱麻呂
本当の気持ちはいつだって自分に正直で素直なはずなのに
いつも人前にでるとなぜか思うようにいかなくて言い訳ばかりしてしまう
本当は君が好きなのに伝えられない今もそんな僕のせい
今までの人生の中でもしたかったけどできなかった事がある
思い出せばそれは悲しくても僕の責任でだれのせいでもない
だけど…また言い訳ばかりしてる僕が逃げ道を走る
時おり追いかけてくる不安な気持ちや日常の影を気にしながらうかがいながら
だって…また僕はそんな言葉でその場をやり過ごそうとしている
振り返ればすべてがまるでうそみたいなお芝居みたいな時間だろうだけど
苦しまなくちゃいけない今はとてもそんなふうには考える余裕などなくただ今目の前にある仕事を片づけるのに精いっぱいで涙の川も涸れてしまったよ
暗い暗い海の底でひっそりと泳ぐ深海魚か自分の心に鍵をかけて閉じこもる少年みたいに人ごみを避けてわざと暗い暗い孤独な場所に逃げる
仕方ないじゃないか
それもまた人間の弱さのあらわれだと思って見逃してよ いつもみたいに
心に平穏がおとずれる日を僕だって願ってるけど日々の冷たい風や大人たちのあのさすようなまなざしが嫌いなだけだよ
社会は地獄だとなにかの本で読んだよ
少年は瞳をとじる
永久に もしかしたら
少女は雨の中に立ちつくしてわかるはずもない答を探す
それが無意味だとしてもなぜかそうしないではいられないよ
明日もずっと
ホントの言葉
心の中にあるゴミ箱に捨てちゃうのかな
自分だけを守るための姑息な言い訳で
歩きづらい道をかためて楽に楽にただ世話してくれる誰かのすねをずっと一心不乱にかじり続けるのかな
それはがんばる事じゃないよ
おきまりの言葉だけどどんなに悲しい今を抱えてもどんな場所を居場所に決めても歩きだした人のほうが絶対えらいと僕は思う。