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詩人:甘味亭 真朱麻呂
平穏を乱すものは一体なんだ
正常な脈拍を乱す奴はどこのだれだ
おまえか おまえか
おまえなのか
絶え間ない悲しみ
あふれ出す この涙
それが理由なのか
ならば仕方ないな
但し、笑えるときに思いきり笑っておいて悲しみにはち合わせた時 沈みすぎないように少しはその喜びの絶頂の中で手に入れたときめきを盾にして
悲しみもせつなさもはじき返せ
すべて目が覚めたときの幻よ過去となれ
だれが僕を苦しめているのかなんてしょっちゅう答探してる
だれが僕を苦しめてても知ったところで反撃や反論なんて夢のまた夢
イメージの中だけの妄想が織り成す自分
されど負けるな!
俺はすばらしい
だれかくんやだれかちゃんが思うよりずっと僕は頑張ってるんだ
自分のことを認めてやらなくてどうするんだ
自分を認めるのは自分だろう
自分にさえ自分が認められなくなったらその時こそ自分の中で回り続ける世界はジ・エンドをむかえるだろう
クライマックスを知りたいんじゃない
ただクライマックスなんかよりずっとすてきな人生の途中に出会うときめきにめぐり会いたいだけさ その顔をおがみたいだけなんだよ
平穏は徐々に崩れてゆく
曇天模様の空の下で雨が降ろうが槍が降ろうが僕はずっとたえ続けた
ただ何はなくともその勇気と根性だけは認めてほしかった
ただそれだけが今でも心残りで雨が未だ降り続く
僕の心ささえる屋根ももう雨漏りでたいへんだ たいへんだ
修繕工事も追っつかない
そんな思いを抱えた僕の頭に広がる宇宙にまたブラックホールがふえました
はけ口も非常口もない小さな部屋でただ安い手作りのプラネタリウム 眺めて時々薄笑いするだけが限界
微妙にズレた予感から今ではもう大半がズレて見えるよ たまらず目をつぶっても暗闇の中でさえはっきり映る デジタル化された鮮やかさで。