詩人:どるとる
ねえ あなたの声をもっと僕に聞かせて
むずかしいことなんか言わないから
君は君のままで
無理はしないで
僕のそばにただいてくれるだけでいいから
ねえ 君も僕もいつか時が経てば みんな
跡形もなくこの世界から消えてしまうんだから
どうせなら楽しく生きよう
どうせならもっと笑おう
心の中を空っぽにして 君だけを思うから
死ぬまでの長い間
ずっとそばにいてね
何度でも押し寄せる悲しみやさびしさを
ともに分かち合ってゆこう
口には出さないだけでみんな 苦労してるんだね ただそれを我慢したりしているだけで壊れそうな時はいつでもあるんだね
ねえ ピアニストの指が鍵盤の上をなめらかに踊るように
きれいに生きられなくてもその人にはその人に合った生き方があると信じてる
1+1みたいに簡単に答えを割り出せたら 苦労なんてしないよね でも人には1+1では割り出せないたくさんの答えがある 血のにじむような苦労があるんだよ
だから誰もその人の全てを知ることはできない
1+1の答えは2だよね でも僕らが合わせれば1+1以上の力が出せる お互いに不器用だけど その不器用さを埋め合わすのは優しさだったり愛だったりするよ
きっとどんなことよりも人間には大事なものなんだよね
完璧なんかじゃなくてもそれでいいのさ
時にはつまずいて
時には失敗もする
だけど考えてみればそれが人間だから
恥じることなんかないさ
1+1 僕一人と君一人 その答えは様々
この世界にいくつあるだろう
1+1から増えていく いくつもの無限の可能性
こんなふうに笑いあえば笑いあうだけ絆は強くなる 強くなる
土砂降りの空の向こう 雨上がりの虹にも似た希望が差し込む
明日となれ
今日も僕は君の隣で君は僕の隣で
不器用さも隠さず
僕は僕のまま
君は君のまま
合わさって
計算不可能な答えになる。